久しぶりに京都へ行ってきました。初日の夜は夷川通の鴨屋さんにいくことになっていました。
早く着きすぎたので、通りを散策してみました。
夷川通は家具屋さんの多い通りで、老舗のお店から最近できたと思われるお店まで結構な数のお店がありました。
鴨屋さんからかなり奥まった場所に、入口からよい雰囲気のお店を発見。
お邪魔してみると、古いモノもある町家のお店でした。
京都ではヴィンテージのお店などはあまり回らないのですが、このお店は佇まいから、商品のチョイスからもとても気に入ってしまいました。
主に北欧のヴィンテージ・アンティークな品揃え。
古いデンマークのガラス器具(病院で使っていたらしい)
木製のレターケースなど、いろいろよい感じのモノがあったのですが、ふと奥を見ますと、さまざまな布が重なっていました。
カラフルなアンティークな布の一番下に、クリーム色の厚手の布が。
布を探していた私ですが、お店で商品を置く撮影の際に使っていた布は、古いベルギーのリネンの布。これは大須のラブヴェガスさんでかなり昔に購入したものですが、写真撮影ベースだけでなく、アイロン布やレザーメンテの台座に使っているうちにシミが多くなってしまい、挙句の果てにリネンの雰囲気がよいからと、ヴィンテージトラウザースのポケットスレキ用に少しづつ切り取られたりと、いつからか撮影に用を足さなくなっていました。
で、できればダッフルバックのような厚手の白色系の大きな布がほしかったのですが
あいにく雰囲気の良い軍用のホワイト系カラーの布は小さなモノ(つまりはダッフルバック)(服を撮影するベースには足りない)しかなくて、買付の際にも見つけられずにいました。
一番下に置かれていた、その布を見せてもらいました。
かなり使い込まれたその布は探していた雰囲気そのもの。
聞けばドイツのモノで、何か穀物とかを入れていたものらしい。麻袋みたいな大きな袋はポピュラーですが、それだとちょっと違いますがこの布は何とも言えない表情が魅力。何やらドイツ語で書かれている点も見逃せない。(フォントもまたいい)
年号は1872年とある。
この布の上にドイツとかの飛行服やスウェーデンのレザーとか置いたり、ヴィンテージウオッチを置いて撮影したらと想像すると嬉しくなりました。
というわけで理想のモノに出会えました。
こちらのお店のオーナーはご自身で海外買付けも行かれているそう。
この布に出会えた喜びをお伝えしました。
売って頂いて感謝。でした。
細長い袋ですので、商品撮影用には不向き。
丁寧に縫製を解いて一枚の布に。(下は布ハサミがなかったので明日切ります)
とりあえず広げてみました。
これからお店の商品写真に使うので、その写真を送りますねと言ってお店を出ました。
京都に行く際、覗きたいお店が出来ました。
https://www.umwelt-rymd.com/